藤原裕が語る、新生BIG YANK

藤原裕が語る、新生BIG YANK

FROM ARCHIVE TO NOW.
Directed by Yutaka Fujihara
-BIG YANK 2026SSコレクションを徹底解説-

オリジナルを知らずして、再現はできない。
本コレクションは、現存するヴィンテージアーカイブを基に、細部に至るまで徹底的に検証されている。
縫製仕様、ステッチピッチ、生地の風合い、縮率。

すべてを分解し、再構築する。
単なる“それらしく見せる復刻”ではない。
本質に迫るための検証と設計である。

2026年春夏コレクションよりディレクションを務める、藤原裕。

今シーズンは、1942年に生まれたBIG YANKを象徴するディテール「山ポケット」を軸に、自身が本当に着たいと思えるプロダクトを再構築。

定番のシャンブレーシャツをはじめ、本人所有のヴィンテージをベースにしたヘリンボーン、そして市場でも希少価値が高まるネルシャツ。
さらに、それらのシャツに合わせるためのチノパンツや"夏の定番"となるような半袖仕様までを展開。

すべては、BIG YANKというブランドの本質を踏まえながら、
現代において“リアルに機能するワークウェア”として再設計されている。

これは単なる復刻ではない。
藤原裕の視点を通して再編集された、
ひとつの「MY BIG YANK」である。


Y1942 CHAMBRAY SHIRT

BIG YANKを象徴する、1942年の山ポケット。

このシャンブレーシャツは、1942年に生まれたBIG YANKの代表的なディテール「山ポケット」を軸に、自身が本当に着たいバランスへとアップデートした一着です。

最大の特徴は、やはりこの山型ポケット。
そしてもうひとつが、袖口のストームカフス。
労働時の可動性を考えて設計されたこの仕様は、現代においては“袖を自然にまくれる”機能として活きています。

今回は、自身のスタイルに合わせて細部を再設計。
オリジナルでは緑のカンヌキを、水色へ変更。
デニムとの相性を考えた、意図的なアップデートです。

背面のアーチ状のヨークや全体のバランスは踏襲しながら、着丈やネック周りを調整し、より自然に着られるフィットへと仕上げています。


Y1942 S-SLEEVE CHAMBRAY SHIRT

究極の半袖シャンブレーシャツ。

ベースとなるのは、1942年モデルのディテール。
“夏に着るためのBIG YANK”として再構築しています。

単に袖を切っただけでは成立しないのが、ワークウェアです。
袖丈、バランス、身頃との関係性。
長袖の設計思想を崩さずに、半袖として成立させるための再設計を行っています。
袖口はヴィンテージ好きにはわかる、先三つ巻き仕様です。

オリジナルを尊重しながら、現代の着用シーンに合わせてアップデートする。
これは復刻ではなく、新たに定義されたBIG YANKの一形態です。


Y1944 HBT SHIRT

着込むことで完成する、ヘリンボーン。

このモデルは、1940年代中期のBIG YANKをベースに、ヘリンボーン素材で再構築した一着です。

最大の特徴は、このネイビーの色合い。
ヴィンテージ特有の“ナス紺”へと変化していく過程を見据え、生地の段階から選定されています。

ベースにしたのは、藤原裕本人が所有するオリジナル。
長年着こむことで生まれる、あの独特なフェード感を再現するための設計です。

着始めが完成ではない。
時間とともに色が抜け、表情が変わり、自分だけの一着へと育っていく。
BIG YANKの本質である“経年変化”を、最も体感できるヘリンボーンシャツです。

ヴィンテージのフィッティングを踏襲した広めの肩幅と太めの袖を再現したオーバーサイズシルエットで設計されているので、ワークウェア特有の無骨さと抜け感が共存するバランスに仕上がります。


Y1943 L/W HBT SHIRT

上品に着たい白のワークシャツ。

このモデルは、藤原裕自身が日常的に着る“白シャツ”の感覚を、山ポケット仕様へと落とし込むことで生まれました。

ネイビーのモデルと同様、山ポケットやストームカフスといったディテールは受け継ぎながら、素材はあえて軽やかなライトウェイトのヘリンボーンを採用。

ワークウェアでありながら、どこかクリーンで洗練された印象を持つ仕上がりです。
軽めのデニムやチノと合わせることで、無骨さと上品さが同居するスタイルを作ることができます。

これは復刻ではなく、BIG YANKの新たな可能性として提案する一着です。


Y1945 FLANNEL SHIRT BLOCK CHECK WHITE

最も象徴的な配色を、最も希少なディテールで。

BIG YANKの中でも、特に希少性の高い“山ポケット仕様のネルシャツ”。

その中でも、普遍的な魅力を持つ白黒のブロックチェックで構成した一着です。
ヴィンテージ市場においても、40年代のネルシャツは年々数を減らし、いまや簡単に出会えるものではありません。

中でもこの山ポケ仕様は、極めて限られた存在です。
ディテールは、山ポケット、ストームカフス、ダブルステッチの襟と、当時の設計を忠実に再現。

素材には、着込むことで自然なフェードが生まれるネルを採用しています。
白黒というシンプルな配色だからこそ、着込むことで生まれる表情の変化が際立つ。

まずはこの一枚から。
そう思わせる、BIG YANKのネルシャツの基準となるモデルです。


Y1945 FLANNEL SHIRT BLOCK CHECK BLUE

ヴィンテージの空気を、色で引き寄せる。

同じく1940年代の山ポケットネルをベースに、よりヴィンテージらしい表情を持つ“青黒”で構成した一着です。

この配色は、着用と洗いを繰り返すことで、深みのあるフェードへと変化していくのが特徴。
時間をかけて、自分だけの色へと育っていきます。
市場においても、山ポケット仕様のネルは極めて流通量が少なく、長年ヴィンテージに携わる藤原裕でさえ、数えるほどしか見ていない希少なカテゴリーです。

ディテールは白黒モデルと同様、山ポケット、ストームカフス、ダブルステッチの襟を採用。
やや肉厚な生地感ながら、春先から着用できるバランスに設計されています。

白黒が“基準”だとすれば、こちらはより“ヴィンテージに寄せた一着”。
着込むほどに、その違いがはっきりと現れます。


MATT PANTS NAVY

ワークウェアに、静かな統一感を。

BIG YANKのワークウェアに合わせるために設計された、ネイビーカラーのチノパンツ。

ベースはUSアーミーではなく、あくまで“ワーク由来”のディテール。
フロントのダブルベルトループなど、実用性から生まれた仕様を再現しています。

ワークウェアの無骨さを保ちながらも、ネイビーによって全体を引き締め、より洗練されたバランスへと導きます。シルエットは太すぎず、自然に落ちるライン。
シャツとの一体感を意識した、現代的な設計です。

単体でも、セットアップでも成立する。
スタイリングの軸となる一本です。


MATT PANTS KHAKI

すべてのワークウェアを受け止める、基準の一本。

ワークパンツの王道であるベージュチノを、BIG YANKの文脈で再構築したモデル。

ネイビーと同様、ベースはUSアーミーではなくワークウェア由来の仕様を採用。
ダブルベルトループなど、実用性に基づくディテールが特徴です。

シャンブレー、ネル、ヘリンボーン。
どのトップスとも自然に馴染み、スタイリング全体を成立させる“受け皿”として機能します。
シルエットは過度に太くならない設計。
無骨さを保ちながらも、日常に落とし込みやすいバランスに仕上げています。

迷ったときに手に取れる。
それでいて、確実に全体を引き上げる。
ワークウェアにおける“基準”となる一本です。


RIPLEY SHIRT CANDY STRIPE

ワークの文脈に、軽さを持ち込む。

本モデルは、藤原裕氏が愛用している、1960年代のビンテージシャツをベースに作成。
最大の特徴は、山ポケとイタリアンカラー。

シルエットはボックス型。
リラックスしたフィットと、首元の開放感が、夏のスタイリングに自然な抜けを与えます。

キャンディストライプの軽快な表情は、デニムはもちろん、ネイビーのチノとも高い相性を発揮。
ワークウェアの無骨さを残しながら、どこか軽やかで洗練された印象へ。

これは単なる派生ではなく、BIG YANKの文脈を拡張する一つの提案です。


これが、
僕が皆さんに届けたかった
BIG YANK。

Creative Director
Yutaka Fujihara

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